第五章〜スケイプの独り言〜





わが名はスケイプ。過去、異界の門をくぐり、かのクロノス大陸へやってきた。

当時、コエリス、エクシリス、ラピス、そしてマクアベルなどの神々とともに

この大陸へ流れ着いたのだが、それはまた別の話しだ。


人々は我を監視者などと呼ぶ。というのも、コエリスら三神と邪神マクアベルとの

戦いには終始干渉しない事としているからだ。


どうやらコエリス教団の援軍約7千は無事に砦へたどり着いたようだ。逆に

マタリエル軍は第二軍がやられて手痛い打撃を受けたのだが、ここはセクリィス

の采配に軍配があがったというところだろう。


しかし・・・ここにきて、いまだ2倍の兵力を持っているというのに、マタリエル軍は

ピタリと攻撃を止めた。彼らは何かを待っているようだ。一体何を待っているの

だろうか。


第五章 完